なぜ会社をつくったのか ― ひとりで活動していた私が、RESを始めた理由
合同会社RESの代表城間です。前回は「RESってどんな会社?」をご紹介しました。今回はもう少しさかのぼって、「なぜこの会社をつくったのか」を書いてみます。
正直に言うと、RESは華々しい決意から生まれた会社ではありません。むしろ、選べる道が、これしかなかった。今日はそのあたりの話です。
会社員には、戻れなかった
沖縄に戻ってきたとき、やりたいことが特にあったわけではありませんでした。家のこと(介護)をしながら、どう食べていくか。それを考えるところからのスタートでした。
まず、就職という選択肢が取れませんでした。朝と夕方は家を空けられず、那覇まで毎日通うのは現実的ではない。出社が前提になる以上、県内の案件も受けられない。残るのはリモートでできる仕事だけ。でも当時はコロナの前で、「リモートワーク」という働き方そのものが、まだほとんど世の中になかったんです。
だからフリーランスになったのは、前向きな決断というより、ほとんど消去法でした。「家を長く空けられない技術者」を受け入れてくれる場所を探して、ひとりで請けるしかなかった。
不自由さの中で、気づいたこと
ところが、その不自由さの中で、思いがけず気づいたことがあります。
身軽にあちこち動けない代わりに、目の前の一件にじっくり向き合えるようになっていました。たくさんの案件を回して数で稼ぐやり方は、もうできない。だったら一件ずつ、相手に信頼してもらえるよう丁寧にやるしかない。
東京で数を追いかけ、自分を削っていた頃を思えば、これはむしろ性に合った働き方でした。
ご縁が、次のご縁を呼んだ
ありがたいことに、丁寧にやっていると、「またお願いしたい」と言ってくださる方が出てきます。そしてその方が、別の困っている人を紹介してくれる。
RESのお客さんは、営業で獲得したというより、ほとんどが人と人とのつながりから生まれました。広告も飛び込みもしていません。困っている誰かの隣にいたら、次の誰かにつながっていった、という感覚です。
レンタカー屋さんの開業、サロンの予約のしくみ、沖縄そばを県外へ届けるお手伝い。どれも、そうやって始まりました。
個人のままでも、よかった。それでも会社にした
そうやって一件ずつ積み重ねて、気づけば、個人事業のままでも続けていけるくらいにはなっていました。
それでも、2021年6月16日、法人にしました。合同会社RESの誕生です。
理由は、覚悟と責任です。「ご縁ができた人と、これからも長く付き合っていく」と決めたなら、その相手に対して、ちゃんと続いていく器を用意しておきたい。会社にするというのは、「逃げない」という宣言のようなものでした。
だから、追いかけず・売らず・並走する
こうして振り返ると、RESが「追いかけず・売らず・並走する」を掲げているのは、後付けのスローガンではありません。
数を追えない場所から始まって、一件ずつ信頼を積んで、ご縁に支えられてここまで来た。その歩き方そのものが、いつのまにか会社の形になりました。
RESは、契約数を追う会社ではなく、ご縁ができた事業者さんの隣を長く一緒に歩く会社です。これからも、その歩き方は変えずにいたいと思っています。
合同会社RES 城間 敏光